■周易とは

周易(しゅうえき)は易経に記された、爻辞、卦辞、卦画に基づいた占術のこと。
「易」の意味は、変化、蜥蜴、日月、など、諸説あります。

易の種類

一番有名な「周易」

まず、一番有名なのが、「周易」です。
これが一般的な、易と呼ばれるものです。

周の時代に、文王が作成したことから、周易と呼ばれます。
その後、2500年前に孔子(前551~479年)が完成させました。
占う時の技法は、筮竹を使う「略筮法」と言われます。


今回の「周易入門マスターパッケージ」では、周易について、お伝えしていきます。

「断易」

断易の創設者は、2300年前に鬼谷子という人です。
別名、「五行易」と呼ばれます。
株・土地の売値・買値などを占うのに適しています。
マスターしている人が少ないので、断易をマスターしたら、一生食べていけると言われています。

また、鬼谷子は、算命学を最初に作ったとされています。
2300年前に、生年月日から個人の運勢を読み取る技法を編み出すという発想をし、それを現実化したというのは、まさに、天才と言うしかありません。
歴史学的には、鬼谷子という人物は、想像上の人物であるということになっており、実在しなかったと言われています。

■「梅花心易」

梅花心易は、1040年代、邵康節という大天才が創設者です。
彼の予知能力は中国で知らないものはいないと言われるほど有名でしたが、政府からの官職を断り続け、ずっと市井の隠者として、民衆とともに暮らした方です。

ある日、邵康節が梅の花を見ているときに、2羽のスズメが絡まりあって地面に落ちました。
それを見て、邵康節は、「明日、娘さんが梅の枝を折ろうとして木から落ちて、太ももを怪我しますので、気を付けてください」と予言しました。
ですが、家の主人は、まさかそんなことはあり得ないと思っていたそうです。
しかし、本当に翌日に、突然娘さんが梅の枝を折ろうとして梅の木に登って、そこから落ちて、地面にあったとがったものが太ももに刺さり、大けがをしたのです。このエピソードから、梅花心易と名づけられました。
筮竹やサイコロを使わずに、自然現象をみて占うことができます。

■易の歴史「易は3聖を経たり」

易は、中国4000年の伝統がある占い手法です。
占いといってもいろいろな占いがありますが、どんな占いがもっとも当たるのか、ご存知ですか?
実は、占いは、「当たると信じている人の数×年数」で、的中の精度が上がってくると言われているのです。
タロット占いは、せいぜい数百年の歴史しかない占い手法ですが、こちらは、4000年の歴史があります。
さらに、西洋人も多いですが、中国も人口はかなり多いです。

4000年が積み重なって、今なお、的中するのが、易占いなのです。
特に、われわれ日本人は東洋人なので、漢字の意味も分かりやすく、とても相性がいい占い手法が易占いです。

では、そんな易占いですが、誰によって作成されたのか?
というと、「三聖」(3人の大天才)によって作成されたと言われています。

まず、「伏羲(ふっき)」が八卦と64卦を作りました。
この「伏羲(ふっき)」は、伝説上の存在で、上半身が女性で、下半身が蛇の人物です。

その後、(紀元前1100年ごろ)周の文王(ぶんおう)が卦辞(かじ)(64)を書き、息子の周公旦(しゅうこうたん)が爻辞(こうじ)(384)を書きました。
(卦辞(かじ)・爻辞(こうじ)に関しては、また「周易入門マスターパッケージの中で、ご説明いたします)

そして、有名な孔子(前551~479年)が完成させたのが、易です。
孔子は『論語』の作者としても有名ですが、人類最高の書物、『易経』の作者でもあるのです。
この3人の大賢人(文王と周公旦(しゅうこうたん)は、親子なので一人とカウントされています)によって作成されたことから、「易は3聖を経たり」と言われているのです。

易の3義とは?

3聖の次は、3義について、ご説明します。
易には3つの意味があります。

「易には3つの意味がある」ということを、「易の3義」と言います。

では、その3義とは何かと言うと、「変易」「不易」「簡易(かんえき)(易簡(いかん))」の3つです。

ひとつひとつ、ご説明しますね。

 1、「変易」・・・変化。世の中にあるすべてのものは、一定ではなく、常に変化し続けている。

 2、「不易」・・・不変。春夏秋冬の順番で四季が訪れるなど、絶対に変わらないもの。

 3、「簡易(かんえき)(易簡(いかん))」・・・易しい、簡単。ホンモノこそ、簡潔でわかりやすい。


この3つの意味が、易にはあるというのが「易の3義」です。
易とは、変化するもののことであり、同時に、変化しないもののことであり、そして、簡単なものが易なのだというわけです。

■易経は、人類史上、最高の書物だ!

ではここで、易がどのくらい素晴らしいものなのか?すごいものなのか?
ということを力説させてください。

「四書五経(ししょごきょう)」というものを聞いたことがありますか?
儒教の経書のなかで、もっとも重要な書物のことです。


四書は、大学、中庸(ちゅうよう)、論語、孟子。
五経は、易経、書経、詩経、礼記(らいき)、春秋差氏伝(さじでん))です。


四書よりも五経のほうが、ランクが上だとされています。
そのため、まず四書を勉強してから、五経を勉強しなさいと言われるくらいです。


その五経のなかでも、最高峰とされる書物が、「易経」なのです。
西洋では「聖書」が最高の書物ですが、東洋では、「易経」こそが最高の書物です。

なかでも、人類最強の書物が「易経」なのです。
というのも、心理学者のユングも、最終到達点は易経でしたし、ジョセフ・マーフィー博士の最終到着点も易経。

日本では、安岡正篤の到達地点も、易経。

つまり、どんな賢人も、人間がいかに成功していくか? ということを研究していくと、最終的には、易経にすべての答えが書いてあるということに気づくのです。


2500年前にできたにもかかわらず、「あなたが今度行う、この事業はうまくいくか?」という答えもすでに書いてあるのが易経であり、
「明日の合コンでは、素敵な彼氏に出会えますか?」といったこともすでに書いてあるのが易経なのです。
2500年前に書かれているにもかかわらず、明日の合コンの結果や、この人と結婚した後どうなるか?まで、ありとあらゆることの結果が書いてあるというのは、易経しかありません。まさに、人類最高の書物なのではないでしょうか?


ちなみに、西洋では、易経のことを「The Book Of Changes(変化の書)」と呼んでいます。

黒人初の大統領となったオバマ大統領は、「CHANGE!」と言って当選しましたが、もしかしたら、この言葉は「易経」から取ったのではないかと噂されているほどです。

今、書店に行けば、「こうすれば成功できる」といった成功本や自己啓発書があふれています。
にもかかわらず、人類最高の自己啓発書である「易経」を読んでいる人は少ないというのは、不思議でなりません。

自己啓発書を書いている私が言うのも何ですが、易経が1冊あれば、すべての自己啓発書は必要ないと言っても過言ではないくらい、傑出した書物です。
 「あなたの事業がどうすれば成功するか?」
 「あなたは何をしたら成功するのか?」
 「この人と付き合ったら、どうなるのか?」

などなど、あなたが考えることすべての答えは、すでに2500年前に、孔子の手によって書かれているのです。
 「何を言っているんだ。そんなバカなことがあるはずがない!」
 「しょせん、占いでしょ?当たるはずがない」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、易経は、大天才である「3聖」が書いたものなのですよ?
東洋の歴史の中でも、人類史上でも、最高の書物が「易経」なのですよ?

この易経の意味が深くわかるということだけでも、漢字が読める日本人に生まれてよかった! と心底思っています。
「易を学べば、人生に大過なし」と言われる通り、易経を勉強することで、あなたの悩みも解決し、将来は安泰になるのです。

■こんな方にお薦めです!

  1. 初めて周易を学ぼうとされている初心者の方。
  2. 昔、周易を勉強しようとしたけれど、難しすぎて、結局挫折してしまった方。
  3. 周易には興味があるけど、難しい講座が苦手だ!という方。
  4. 自宅でDVDを見ながら、自立的な学習のできる方。